コミュニケーションとコンテクストの関係
今回は『コミュニケーションとコンテクスト』の関係について考察してみましょう。
一般にコンテクストは、日本語では「文脈」、「前後関係」、「背景」などと訳されますが、コミュニケーションの場で使用される言葉や表現を定義付ける背景や状況そのもの、コミュニケーションの基盤である「言語・共通の知識・体験・価値観・ロジック・嗜好性」などを意味します。
[ハイコンテクストとローコンテクスト]
ハイコンテクストとはコンテクストの共有性が高い文化のことで、伝える努力やスキルがなくても、お互いに相手の意図を察しあうことで、なんとなく通じてしまう環境のことです。日本では、”ツーカーで気持ちが通じ合う”などと言ったりするのがそれにあたります。
日本では、「コミュニケーションの成否は会話ではなく共有するコンテクストの量による」、「話し手の能力よりも聞き手の能力によるところが大きい」ことが特徴です。
一方、欧米ではコミュニケーションのスタイルと考え方が一変します。コンテクストに依存するのではなく、あくまでも言語によるコミュニケーションが基本です。そのため、コミュニケーションに関する諸能力、即ち、論理的思考力、表現力、説明能力、ディベート力、説得力、交渉力等、話し手の能力が重要視されます。
[ハイコンテクスト文化…日本など]
◆直接的表現より単純表現や凝った描写が好まれる
◆曖昧な表現が好まれる
◆多く話さない
◆論理的飛躍が許される
◆質疑応答の直接性を重要視しない
[ローコンテクスト文化…欧米など]
◆直接的で解りやすい表現が好まれる
◆言語に対し高い価値と積極的な姿勢を示す
◆単純でシンプルな理論が好まれる
◆明示的な表現が好まれる
◆寡黙であることを評価しない
◆論理的飛躍を好まない
◆質疑応答では直接的に答える